[レポート] AWS Summit Berlin 2023 キーノート #AWSSummit #KEY101

[レポート] AWS Summit Berlin 2023 キーノート #AWSSummit #KEY101

2023年5月にドイツのベルリンで開催されたAWS Summit Berlin 2023 のキーノートをレポートします。AWSの最近のアップデート、生成系AIを使う新サービス、そしてFlixやSIEMENSの事例が紹介されました。
Clock Icon2023.05.04

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Guten Tag, ベルリンから伊藤です!

今回は 2023年5月4日(木) ドイツのベルリンにて開催された AWS Summit Berlin に参加したので、そのキーノートをレポートします。

まず、ものすごい人!(写真で前半分です)

私が前回参加したベルリンのAWSサミットはコロナ前で、その時はチェックインにも並びませんでした、今回はディズニーランドに来たのかという勢いでした。

セッション情報

  • 時間:10:00-11:00(60分)
  • タイトル:Keynote AWS Summit Berlin
  • スピーカー:
    • Kevin Miller, VP & General Manager Amazon S3, AWS
    • Florian Hartwig, General Manager AWS Germany
    • Julie Kratz, Chief Commercial Officer, Flix SE
    • Hanna Hennig, Chief Information Officer, Siemens AG
  • レベル:100(低)
  • 概要:

Join Kevin Miller, Vice President and General Manager of Amazon S3 and AWS customers as they unwrap the innovative ways companies are leveraging the power of AWS to revolutionize industries. Discover the latest advancements in infrastructure and analytics that are enabling customers to achieve their goals faster, unlock new opportunities and shape a brighter future. From cutting-edge technologies such as machine learning and serverless computing to global infrastructure, the keynote provides an in-depth discovery on how AWS is helping companies stay ahead of the curve and driving real-world impact. Whether you're an established enterprise or a fast-growing startup, the invaluable insights you’ll take away will help you move your business to the next level with AWS.

Amazon S3担当副社長兼ゼネラルマネージャーのケビン・ミラーとAWSのお客様が、AWSのパワーを活用して業界に革命を起こしている革新的な方法を紹介します。お客様が目標をより早く達成し、新たな機会を引き出し、明るい未来を形作ることを可能にする、インフラストラクチャとアナリティクスの最新の進歩を発見してください。機械学習やサーバーレスコンピューティングなどの最先端技術からグローバルなインフラまで、基調講演では、AWSがどのように企業を支援し、現実の世界にインパクトを与えるかを深く発見することができます。老舗企業であれ、急成長中のスタートアップであれ、貴重な知見を得ることで、AWSを活用してビジネスを次のレベルへ引き上げることができるでしょう。(DeepL翻訳)

セッションレポート

イントロ by Mr. Hartwig

キーノートでは、同時手話も画面に映っています。スゴイ。

  • 2022年7月、Amazon はウクライナの平和賞を授与
    • 一夜にしてITセキュリティを強化しなければならなくなった特殊な状況
    • AWS が技術的に支援
    • 参考記事:How Amazon is assisting in Ukraine
  • あるデータでは、AWSの導入で80%のコスト減
    • オンプレからクラウドに移行する利用コストはもちろん
    • 移行にあたる事業の見直し・イノベーションによるものが大きい
  • AWSを利用する主なドイツ企業
    • Biontech, DB(ドイツ鉄道)などの大手企業をはじめ
    • Fachklinikum Mainschleife (整形外科): 全ITシステムをクラウドに移行した初めての病院
    • SAP などの ISV(独立ソフトウェアベンダ):特にセキュリティ強化に寄与


AWSのサービス by Mr. Miller

  • 去年だけで 3,332 以上もの新しい機能とサービス
  • 直近30日にリリースされたサービス例:

どんなタイプの要望、技術にも対応したいという発想からサービスを開発

1 - Capabilities

  • EC2 から派生して数十のサービスがある
  • Lambda SnapStart:最低限のコールドスタート
    • BOSCHの事例: ヒートポンプのシステムを監視、分析、トラブルシューティングする & 最小限の労力でインフラ管理
  • ストレージもS3, ブロック, ファイルなど様々なタイプ

SnapStartでコールドスタートが高速化することを確認してみた

2 - Performance

  • AWS Nitro System : チップレベルでセキュリティを監視 & 従来から15%速いスループット

AWS Summit Tokyo 2023でクラウドの先にあるNitroに出会えた #AWSSummit

  • 独自プロセッサ AWS Graviton: 高いパフォーマンス、2018->2019->2021で進化してきた
    • EPIC GAMES の事例: 人気ゲーム『フォートナイト』はEC2のスケーリングなどを活用して完全にAWS上で動いている
  • 独自ネットワークプロトコル SRD (Scalable Reliable Datagram): 低レイテンシ、高スループットを実現
  • コスト最適化も大きなテーマ
    • 特筆すべきは S3 Intelligent-Tiering: 自動でアクセス状況を判断、これまでに顧客が累計10億ドル以上もの節約

[アップデート] Amazon S3 Intelligent-Tiering がより使いやすくなりました(最小ストレージ期間 / 小さなオブジェクトの監視・オートメーションコストの撤廃)

3 - Consistent experience

  • 現在、世界中で 99もの Availability Zone (AZ)が存在
    • これにより、セキュリティの厳しい金融機関の要件も満たせる
    • CloudFront などエッジロケーションも活用できる (ドイツなら Berlin, Hamburg, Munich, Frankfurt がある)

Generative AI

  • ChatGPTをはじめ、大きなトレンド
  • 命令を記述し、コードや画像など様々な応答が可能に
  • 生成系AIに関連したAWSの新しいサービス:
    • ※まだプレビュー中のものもあり、デモもなく簡単な紹介のみでしたので、参考となるブログを載せます

Amazon Bedrock - Preview

最新のサービスで情報が少なく、私としてもさっぱりなのでAWS発表ブログの説明を引用します:

これは AI21 Labs、Anthropic, Stability AI および Amazon の基盤モデルを API で利用できるようにする新しいサービスです。Bedrock はお客様が基盤モデルを使って生成系AIベースのアプリケーションを構築・拡張する最も簡単な手法であり、すべてのアプリケーション開発者が利用できます。Amazon Bedrock でお客様はやろうとしていることに適切なモデルを簡単に見つけられるようになり、発見したモデルを迅速に自社独自のデータでのにカスタマイズしたり、使い慣れた AWS のツールや機能を使用して自社のアプリケーションに簡単に統合してデプロイできます。

Amazon CodeWhisperer - GA (無料枠で使える!)

IDEに統合することで、コードを書くときに提案・自動生成してくれるツールです。

AWS Data Exchange - GA

データ分析や機械学習のための元ネタとなるデータセットをサブスクライブする事ができるサービスです。(下記ブログより)やってみた様子も載っています。

Amazon DataZone - Preview

AWSやその他様々なソースに保管されているデータをカタログ化し、共有・管理して活用するためのサービスです。以下ブログでチュートリアルの様子が見れます。


Flix story by Ms. Kratz

  • Flix はヨーロッパ中の様々な都市間で安価なバス・電車を提供
    • 都市間バスが厳しく規制されていた2013年頃から、現在ヨーロッパおよび北米で一番にまで成長

※私が2014年に旅行に訪れた際、確かに他にもバス会社がありましたが、現在はバスといえばFlixbus一択です。

  • 成功の理由
    • データを分析して価格やサービスを決定することにフォーカス
    • 当初からグローバルでフォーカス(サービス的にも、技術的にも)
  • コロナでビジネスが停止、その頃にアメリカのGreyhoundを買収し、14ヶ月でシステム改修
    • 現在では、ヨーロッパだけでなく北米でもマーケットトップに


SIEMENS story by Ms. Hennig

  • SIEMENS は様々な業界でサービスを提供するドイツの大手企業
    • ものづくり
    • 建築
    • 電車
    • 医療

  • AWSも大規模に活用している
    • 10PB のS3データ、20kを超えるEC2インスタンス、74kを超えるLambda関数...
  • 中でも Datalake 2 Go というシームレスに迅速にデータを処理できるプラットフォームを構築

最後に

ウクライナの導入からAWSの最近のサービスや、個人的には親しみがあるFlixの事例などが聞けておもしろかったです。

言語的にも技術的にも拙くて、聞いたつもりのまま書いて誤っている部分もあるかと思うので、もし誤った内容があればご指摘ください!

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